大きな話題と感動を届けてくれたカーリングですが、5人目のメンバーとなるリザーブというポジションをご存じでしょうか?
カーリングの試合そのものを支えるリザーブの役割から、補欠のリザーブでもメダルをもらえるのか?など、気になる点を解説していきます。
そもそもカーリングとは、4人1チームで構成されるスポーツ。
それぞれに以上のポジションがありますが、その中においてカーリングリザーブの役割とは、このように定められています。
補欠選手。大会規定によっては、1チーム5人で登録し、1人がリザーブになる。
【引用元】日本カーリング協会
リザーブの大きな役割は控え。
原則試合には出場しない立場にあたります。
しかしレギュラーメンバーにトラブルがあり、交代せざるを得ない状況になった場合には、即座に代わりを務めなければなりません。
大会期間中の全試合終了後、次の日に試合があるチームには「ナイトプラクティス」という練習時間が設けられています。
その中で、リザーブが行う最大の仕事はストーンチェック。
カーリングのストーンは天然石で出来ており、ひとつとして同じ仕上がりのストーンはありません。同じライン上に同じ強さで投げても癖が出てしまいます。
そこで、それぞれのストーンの癖を把握し、戦略に狂いが生じないよう進む距離や曲がり具合などのデータチェックを行っているのです。
ナイトプラクティスは決して長くなく、チェック時間はわずか10分~15分程度。
わずかな時間の中で、リザーブはチームが使用する8つのストーンすべてのチェックをこなします。短時間で作業しなければならないため、高い技量も求められているんですね!
試合中は常にゲームを見守り、試合後も気を抜くことなく翌日の試合のため作業。
チームの一員として献身的な姿勢がなければとても務まりません。
カーリングリザーブの役割は控えに加え、的確なストーンチェックなどチーム全体を支える高い技量が必要とされています。
そこで経験豊富なベテランがコーチの役割を兼ねるような形で入ることも多く、基本的にメンバー争いをすることはないと思われます。
北京オリンピックで銀メダルを獲得した際、リザーブを務めたのは石崎琴美選手。
平昌五輪で銅メダルを獲った際のリザーブは、こちらもベテランの本橋麻里選手。
選手のメンタルの柱ともなるリザーブは、同じ選手が長くポジションを務めることも珍しくありません。
そこまで頻繁に交代していく、ということは少ないようですね♪
カーリングでは、リザーブも選手の一員として登録されています。
なので、他選手と同じくメダルがもらえます!
ちなみに報奨金も同様にもらえますよ♪
2022北京オリンピックでは見事銀メダルを獲得したカーリング女子日本代表。チーム一丸となって挑んだ、最高の結果を残してくれました!
意外と知らないカーリングにおけるリザーブの役割。
ただ補欠選手というだけではない、非常に重要なポジションだということが分かりました!
交代選手としての控えと、プラクティスにおけるストーンチェック。
リザーブはストーンの特徴を選手に伝え、プラクティスで得た情報をもとに翌日の試合が行われるため、情報戦として戦う上でも欠かせない存在です。